化粧品の処方組」(ベース)

 化粧品の処方は、どのように研究開発されていると思われますか??
 「ショウコ エバーモイストセラム」を例にしておはなししますね。まず、どうゆう商品にしたいのかというコンセプトを考えました。20代後半からグッと落ちてくる肌のみずみずしさ、ハリ、ツヤ、透明感をなるべくシンプルなお手入れでなんとか改善したい!というのをコンセプトに研究開発をはじめました。

 化粧品の処方は大きくわけると、「粘度」や「タッチ」を調節する「ベース成分」と、さまざまな目的に応じて配合する「美容成分」に分かれます。通常皆様にも見覚えのあるような(コラーゲンや植物エキスなど)は、「美容成分」です。

 今回はベース成分についてお届けしようと思います。乳液ー美容液ークリームーパックの効果を持たせた化粧品で容器は爪に入らず、使い勝手、持ち運びに便利なポンプタイプを想定していたので、ポンプからスムーズに出る粘度。タッチは、一年中朝晩使用できるように、ベタつかず、肌に負担がかからないように軽いタッチに。ベタつかないようにするためにオイルを全く入れないという方法もありますが、水分だけでは、すぐに乾燥してしまうので軽いタッチで水分保持能力、保湿効果も高く、粘度調整のしやすい「ジェル」に少量の油分をプラスしたベースに調整しました。

化粧品の処方組(ジェルの仕組み)

 「ジェルの粘度やタッチの調節方法」です。
 おそらく、かなりマニアックであり、化学用語もチョロチョロと出てきますので、化学用語に拒否反応のある方、ご了承くださいませ。(なるべくわかりやすい文章になるよう、がんばります!)
  *成分名は、全成分表示の名称で書いてあります。

 ジェルをつくるための、もっともメジャーな主成分は「カルボマー」簡単に書くと、カルボマーは酸性でアルカリ性の成分で中和して中性にすることで粘度があがります。

  カルボマー[酸性]+水酸化Na等の[アルカリ性]→→→[中性pH5.5~7.0]

 このカルボマーの分子量や配合する量によって粘度(厚みやタッチ)がまず調節されます。また、アルカリ性の成分はたくさんあります。水酸化Naや水酸化K、AMP、アミノ酸など、それぞれどの成分を配合して中和するかによってタッチや粘度が微妙に変化していきます。よってジェル系の化粧品はおそらくほとんどの場合、pHは中性となっていることでしょう。(*ただし食器洗いなどの洗剤系ジェルは除く)

 このカルボマージェルベースに「濃グリセリン」などの保湿成分を加えると、より厚みがあり、しっとりとした濃厚ジェルになります。また反対に「アルコール」を配合すると、さらっとしたシャバシャバなジェルになります。日焼け後によく使用される「クールジェル」には、アルコールがたっぷりと配合され、よりサラサラでクールな仕上がりになるわけです。

 ジェルの全成分表示など、ご興味のある方は見てみてくださいね!

化粧水最終処方調整

 軽めのタッチで素早く浸透し、しっとりと潤う化粧水を目指して開発したので、好評なアンケート結果を頂き、ほぼ調整する必要性はありませんでしたが、かなりヘビーに「エバーモイストセラム」をお使い頂いている数名の方より、下記のようなご意見を頂きましたので、その点で若干の調整をいたしました。

 「化粧水の浸透が早すぎて、エバーモイストセラムの[のび]がいつもよりも少し重く感じました」

 確かに、化粧水の浸透性を重視していたので、セラムを塗る時にはすでに化粧水が浸透しきっているように私も感じました。化粧水の浸透には、高分子の原料、配合料がかなり関係してきます。よく肌の上で、ぬるぬるとしてなかなか肌に入っていかないという化粧水がありますが、それは高分子の原料と配合料によるものです。

 高分子にはいろいろな原料があります。ちょっとご紹介すると、、「カルボマー、キサンタンガム、HEC、ヒアルロン酸」などです。
 ショウコ エバーモイストローションで使用している高分子は皆様よくご存知であろう水分保持能力の高いヒアルロン酸のみです。

 そこで今回の処方調整では、この「ヒアルロン酸」の配合料を若干増量することにより、タッチの軽さはそのままで、お肌への浸透率を調整する改良をいたしました。

美白について

 美白ブーム全盛の今、お客様よりこのような質問をよくもらいます。「美白効果はないの?」「美白商品だったらいいのにな~」
 「これは「美白」商品です!」と言い切るためには、下記のような内容が必要となってくるのです。

  (1)厚生労働相の定めた成分(例 プラセンタエキスやビタミンCなど)を定められてい   るパーセント配合する。
  (2)また、その上で医薬部外品(薬用)申請すること。
  この申請は、処方が決定してから約1年から1年半たって、やっと認可されます。
  もし、認可されていないのに「美白効果」について大々的に謳うと「薬事法違反」となってしまいます。

 そこでショウコ エバーモイストセラムは美白効果はどうなのか?と申しますと、(1)の美白成分と定められた成分を定められたパーセント配合している。という点では、美白商品とも言えるのですが、(2)の医薬部外品申請を今の所まだしておりません。
 その理由は、「良い処方のモノを早く商品化したかったこと」が最も大きな理由です。少し余裕が出てきたら、申請しようかな~ともくろんでおります。

 今は、美白成分はもちろん配合されているのですが、広告表現の許される範囲で「透明感を引き出す」という表現を使わせてもらっています。

  使っていただいてる皆様、透明感引き出されてますでしょうか☆